いつだって飛んでいく準備はできてる。

大事なひとが私を必要としたとき、私は絶対にそこへ駆けつけると決めている。

 

そのときはそのときしか無いと、知っているから。

 

 

助けようと思った手が、届かない

 

どうしたらいいかわからなくなったり

投げ出したくなったりもした。

 

それでもずっと、飛んでいく準備はできていた。

駆けつけるって決めていた。

 

こわくなったとき

苦しくてたまらないとき、

その瞬間はそのときにしかないことを知っていたから

何も言えなくても、うまく言えなくても、

電波越しでも、文字だけでも、そばにいたかった。

 

 そばに、いられたかな

 

「行こうか」って言ったら

いつも「来ないで」って言っていた。

だけどその距離でしかいられないのもわかってた。

だけど私はいつでも覚悟ができてるっていうのを知っていて欲しかったんだ。

それがあなたのおまもりになったかはわからないけれど

おまもりになる瞬間がいつかあるとしたら、思い出してくれたらいい、と思った。

 

あなたがいなくなりたいと思うきもちをいちばん近く理解したかった。

そのものをちゃんとみつめたいと思って

もし、例えば、あなたの「いなくなりたい」が「さびしい」を意味するなら

それでいいと思った。そうであるほうが、いい。

いちばん近く理解したかった。

あなたはいなくなりたいと思っていた。

 

あなたがいなくなろうとしたとき

わたしは駆けつけることができなかった。

あなたはわたしの名前を口にしたと聞きました。

わたしはそこにいなかった。

わたしはそこにいたかった。

駆けつけたかった。

いつも、その準備ができていたのに。

覚悟はできていたのに。

 

そこにいなかった私は、なぜだか、その日のビジョンを何度も頭の中でみています。

 

いちばん近く、理解したいから。

 

起こるかもしれなかったことだと心にちゃんと留めたかった。

あなたは、いなくならなかった。

今もこのせかいにいてくれてる。

だけどあの日の思いは、無かったことにはならないから。

あなたは、忘れてくれたらいい、と思う。

でもわたしは、忘れたくない、と思う。

あなたが大事なひとだから。

 

まだ、知っていてくれますか。

私はいつだって、飛んでいく準備はできてる。

駆けつける覚悟を持ってる。

 

私はあなたに伸ばした手があることを誇りに思うよ。

今も、ずっと、伸ばし続けていることは

知らなくていいのだけど

もし必要とするときがきたら、そのとき、気付いて欲しい。

 

 

生きてくれて、ありがとう。