aini diary

 

きのうの夜。

なんだか心細くて、ゆっくりと不安で、

 

部屋から外を見てみたら、半月くらいの月がまっすぐ浮かんでいて

すこし星も見えて、空が綺麗だった。

 

だから、こんなときは、どうしてあげたらいいのだろうって思って

一日を、もう、終わらせることにして

 

やさしい魔法のシロップをあたたかいお湯で飲みながら

まっすぐでやさしくて暖かい小説を読みながら

ときどきそこにいてくれる月を見上げて夜を過ごした。

 

魔法のシロップにはちいさな言葉が込められていて

その言葉を聴きたくなって、紙を開いた。

 

 

 

穏やかに

穏やかに

星の輝く夜に

ゆっくりと優しく溶けていくように

 

I can't stop yawning, It's time sleep.

Good night and sweet dream.   

 

 

 

私は英語がめっきりわからないので、調べてみた。

 

 

”あくびがとまらない。もうねむるじかん。

すてきなよると、すてきなゆめを。”

 

 

 

ぜんぶがやさしくて愛らしくて笑顔がこぼれた。

 

その静かな夜に包まれて、わたしはすこし、あんしんした。

 

 

 

 

 

 

今朝、起きたら

大好きなともだちからメッセージが届いていた。

 

私が贈った包みが届いたよ、との連絡だった。

 

「とびきりのタイミング」「声を上げて泣いた」

と言ってくれた。

 

私は

どうしてそこにいられなかったんだろう

すぐに飛んで行って、抱き締めてあげられないんだろう

って思ったすぐに

私の贈り物が代わりに行ってくれたんだな

って思った。

 

手紙にも似たようなことを書いたけれど

絶対に他人(ひと)の思いをわかってあげることはできないけど

想像することで、寄り添うことはできると思うから、

わたしはそれを今、しているし、していたいと思う

って思ったんだ。

だからそれを伝えたくて、贈り物と手紙を送ったの。

 

それが、届いたんだなって

届いて嬉しい。って思った。

 

 

 

胸に、心に、届くことって

誰も意図せず起きたりもして

 

それは包み込むように、だったり

いっぱいにひろがるように、だったり

あかるい陽だまりみたいな光、だったり。

 

それは直接的なものだけじゃなくて

具体的なアドバイスだけじゃなくて

 

例えばまっすぐに浮かぶ月があったこと。

やさしい音のするうた。

あたたかさを感じるお菓子。

その人の文字。その人の笑顔。目。声。

くうきが心地よかったこと。

魔法みたいなのみもの。

包み込むみたいな布。おふとん。

 

人が救われるときって、具体的な”何か”だけじゃなくて

”ひかり”だけじゃなくて

 

そういうものをわたし、届けたいなって。

いつも思ってる。

 

わたしが生きてるなかで、そういうことの可能性をひとつでも増やしたい。

 

ひとつに100%を懸けるわけではなくて

ひとつでも増えるようにって思ってる。

そんな過程も大事で大切で大好きで楽しいんだ。

 

 

 

ひとを救いたいってまっすぐに思っていたけれど

救いたい、なんて、なんておこがましいことを考えていたんだって思った。

そうしたら「救いたい」は思ってはいけないことになって

わたしはどんどん、自分を信じられなくなっていった。

 

でも、救えないことを嘆くことと

「救いたい」を思うことは違うんだ。

 

なにができるのだろうって考えることは

それだけで寄り添うことになるんじゃないかって

 

間違って、傷つけて、傷付いたらいいんだって

 

自分には与えられるちからがあるって

信じなきゃ、「救う」なんてできないんだ。

 

 

 

思うことは自由なんだ。

誰にも奪われないし、あなただけのもの。

 

愛 には 信じる が必要

ってある人が言ってた。

 

大事にするって信じること。

 

 

 

わたしはわたしの思いを大事に思う。

だからわたしの思いを信じるんだ。