日記

恋、みたいにみんな言うけれど、それを言うならたくさん恋をしていることになる。

「触れたい」なんて日常茶飯事。「ハグしたい」なんて日常茶飯事。

”愛しい”なんてきもち、いつもどこだってころがってる。

恋、ってなんなんだろう。

 

「話したいこといっぱいあるよ!」って言ってくれた。

私はとっても嬉しかった。

それだけでじゅうぶんなのに

その人は「人にあんまり話せない」って言った。

私に話す時だって、「似た経験をしてるから」なんて理由をつけて

「暗い話ばっかりしてごめんね」って何度も言った。

 

理由なんか要らないのに。

「話したい」ってそれだけでじゅうぶんなのに

そのことを知っていて欲しいと思った。

 

もし、「似た経験をしてるから」とか

理由がないと話せないなんて、悲しいよ。

「話したい」があるなら、話してほしい。

理由をつけなくたって、あなたへの思いはここにあるものしかない。

あなたを大事に思う人なら、受け容れてくれる。

…そういうことをどんなふうに言えばいいのかわからない。

「話したい」がうれしかった。

それにこたえたいと思うだけなんだけど

受け容れてこたえたいと思ったわたしをどう受け取るのかは

あなたのこころだから

 

うれしい って、”ありがとう”ってことだと思うし

愛だとおもう。

うれしいってやさしいあたたかいもの。

 

言葉は言葉でしかない。

でもかたちのないものを伝えたくて

紡いでいく「ことば」って

そういうものだと思う。

 

言葉そのものが持つ意味だけじゃなくて、

そこに込められたものを含めてそのものになって

受け取り手と見え方が違うのは当然なんだ。

でも、だから、込められたものはそのままそこにある。

 

伝えるって、それだけで愛なんだよ。

 

 

 

「月が綺麗ですね」って”愛してる”って伝えたなら

「よく眠れたよ」って伝えたことも

やさしいあたたかいもので、

あなたに知っていてほしいことだって

届いてるといいなぁ。